進化発生ゲノミクス研究グループに所属する博士課程前期2年生の浅枝優花が第一著者の論文が、PLoS Oneで発表されました。

この論文では、先端的な1分子シーケンサーであるNanoporeシーケンサーを使って、ミトコンドリアゲノムを効率的に決定する方法を開発し、温泉ガエル(口之島産リュウキュウカジカガエル)のリピートモチーフが200回以上の繰り返す超重複領域を含むミトコンドリアゲノムを迅速かつ、正確に決定したことを報告しています。
この超重複領域はミトコンドリアゲノムのコピー数や遺伝子発現調節を担う調節領域に存在しており、本種の極限環境への適応進化に関連していると考えられます。

Asaeda Y, Shiraga K, Suzuki M, Sambongi Y, Ogino H, *Igawa T, Rapid and collective determination of the complete “hot-spring frog” mitochondrial genome containing long repeat regions using Nanopore sequencing. PLoS One.